洋蘭栽培育成のポイント

洋蘭栽培育成イメージ

1・洋蘭の生息地を知る

●洋蘭の生息地を知ると雨期・乾期の季節区分が判り、栽培温度・湿度・遮光程度が判ります。
○栽培温度
 低温生冬越し(5℃以上=寒さに強い)
  パフィオぺディラム、シンビジウム、小輪系カトレア、デンドロビウム、オンシジウム
 高温生冬越し(10℃以上=寒がり)
  ファレノプシス、大輪系カトレア、バンダ、デンファレ
○遮光ネット
 30% ‥‥‥‥‥‥シンビジウム デンドロビウム
 50% ‥‥‥‥‥‥カトレア バンダ オンシジウム
 60〜70%‥‥‥‥ファレノプシス パフィオペティラム ルトニア

 

2・洋蘭の種類を知る

●洋蘭の種類を知ると水・肥料などの与え方や遮光程度が判ります。
○着生種=ファレノプシス、カトレア、オンシジウム、デンドロビウム
      着生種は木の枝などに根を垂らし、枝陰に生息
○地生種=シンビジウム、パフィオペディルム(一部着生種有り)、マスデバリア
      地生種は文字どおり、地面に生息する種類

 

3・単茎性か複茎性かを知る

●単茎性か複茎性かを知ると洋蘭の増やし方、育て方が判ります。
 単茎性(例:ファレノプシス)・複茎性(例:シンビジウム)

○栄養繁殖
○株分け
○バックバルブ分け
○高芽取り(高芽から葉が4枚、根が2cm程成長したら移し替える)

○茎ざし、茎ぶせ(デンドロビウム)
○組織培養
○実生(ミショウ)

 

●洋蘭栽培、管理で失敗しやすい点

1・水の与えすぎ‥‥‥‥‥‥根腐れ
2・肥料の施しすぎ‥‥‥‥‥根腐れ
3・日当たりの過不足‥‥‥‥日焼け、または生育不良
4・温度管理‥‥‥‥‥‥‥‥低すぎは株が弱り、高すぎは蕾が落下
5・湿度管理‥‥‥‥‥‥‥‥一般的に空中湿度を好み、一日に一度、霧吹き(=シリンジ)で対応
6・株分け(時期と程度)‥‥生育不良
7・通風し‥‥‥‥‥‥‥‥‥病害虫
8・密生‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥葉に傷が付くと花も台無し、鉢の間隔を開けて育成

 

●洋蘭の肥料について

●植物は、生育に必要な成分が不足すると生育が悪くなる
1・肥料の種類や働きを知り、目的に合わせて使い分ける(肥料は植物が健やかに生育する為に与えるもの)
2・規定希釈倍率は1.5倍〜2倍に薄め、回数多く与える(生息地ではいつも肥料を摂取している訳ではない)
3・成長期はチッ素を多めに、開花期(休眠期)はリン酸を多めに与える。
4・固形肥料は虫に食われるので、必要以外は与えないようにする

○三大要素
成分と働き
欠乏すると
窒素 (葉肥) 葉や茎などの生育促進、葉の色を濃くする 葉色が悪くなり、生育不良になる
リン酸(実肥) 開花や結実を促進し、根を伸長させる 着果数が減少したり開花、結実が遅れる
カリ (根肥) 根、茎、葉を丈夫にし、耐病性を高める 根の生育が妨げられ葉に白い斑点できる

 

●洋蘭用の薬剤について

○消毒剤 ビストロン=第二リン酸ナトリウムにてハサミ・手・ビンセットを使用前・後に必ず水洗い
○殺菌剤 ベンレート水和剤(葉には裏も含め筆で塗ります)
○殺虫剤 アブラ虫‥‥‥‥‥スミチオン、マラソン
  カイガラムシ‥‥‥春と秋にオルトラン水和剤を月1回散布
  ナメクジ‥‥‥‥‥ナメトックス又は飲残しビールを傍に置く
○病気 軟腐病‥‥‥‥‥‥秋から春に銅水和剤で予防
  黒斑病‥‥‥‥‥‥秋から春にマンネブダイセン水和剤等で防除

 

●洋蘭植替え時のポイント

○鉢 乾燥しやすい素焼き鉢がよい。サイズ(一号=一寸=3cm)
  植替え前に水に浸し、下に空間を設ける
○植込材 種類は水苔、バーク、ベラボン、ネオソフロン等あり
  水苔は植替え前日にビニール袋に入れ霧吹きで水浸
  水苔周囲は鉢高さより1cm下迄とし、しっかり詰める
  ベラボン又はネオソフロンと軽石は各々50%を混ぜ水浸
○肥料 作業後、二週間は与えない
  新芽が出たら肥料(2000倍)を与える
○植込後 風通しの良い棚の上に置く